副題がなんともYouTuberな感じで警戒したが、とても良い本でした Dark Horse 「好きなことだけで生きる人」が成功する時代
Dark Horse 「好きなことだけで生きる人」が成功する時代
著者トッド・ローズ
著者オギ・オーガス
訳者大浦千鶴子
解説伊藤羊一
「ダークホース(型破りな成功をした人)」たちの最大の共通点は「本来の自分であること(=充足感)」を追い求めていたらいつの間にか成功していたということ。
学歴もこれまでの経験も関係ない!誰でも活用できる新しい時代の「成功への地図」が今、ここに明かされる!
学歴もこれまでの経験も関係ない!誰でも活用できる新しい時代の「成功への地図」が今、ここに明かされる!
この本を読みました。副題が何とも安っぽいYouTuber感がしてしまい警戒してしまったのですが、冒頭を読んで、これは面白いなと購入。とても良い本でした。
自分は昔から
「夢を強く持って、それに向かって努力しなさい」とか、
「成功するためにはそんな甘いことをやっていたらダメだ」とか、
そういったことを言われることが非常に嫌いでした。
彼らは私のためを思って言っているのですでしょうが、ものすごく嫌な気持ちになるだけ。
それがなぜそうだったのか?
その辺りの疑問が言語化されているような本でした。
目的地と目標は大きく違います。
この本でいう「目的地」は、例えば一流大学に入学、大企業に就職し出世、大きな家を買う、子どもに恵まれる、などというものがそれぞれ「目的地」
「目標」はもっと抽象的で充足感を感じるためのもの。
毎日楽しく幸せに友人や家族や大切な人たちと楽しく暮らすことができるなどといったもの。
目的地と目標は全く違います。
そして「目的地」を定めてしまうということは非常に危険なことでもあったりします。
目的地に到達すれば目標が達成されるとは限りません。
これまでは目的地に到達することが多くの人にとっての目標の達成と一致している場合がありましたが、現在は崩れかけています。日本ではバブル崩壊後、ほぼ決定的に崩れかけているのにも関わらず、そこをいまだに追い求めてる人、(そして、追わせようとする人)が多いと思います。目的地を「夢」として設定させて、その「夢」を持ってそれに向かって一心不乱に努力し続けるというのは、かなり幸福度を感じる生き方からかけ離れていると思います。
しかし日本ではそういった考えを、押し付けられることが多いような気がします。それも日本の教育制度が未だに大きく変わっていないということが原因であるのではないでしょうか。
この本の大きなテーマは「標準化の時代から個別化の時代へ」というものがあります。「標準化」という言葉は少しわかりづらいかもしれませんが、例えば 良い大学一流大学に入学し、大企業に就職し成功する、といった型にはまった成功の型。この「型」の中に「自分を合わせて」幸福を感じろ、と言うようなもの。用意された「型」に自分自身を合わせなければならない社会が、暗記偏重型の日本の学校教育を通じても強固に維持されているように感じてしまいます。
今の世の中を見ても、例えば、震災原発事故、コロナによるパンデミック、気候変動など、それぞれに、これだという絶対の正解がないような問題が山積みです。
唯一絶対の「正解」のない問題に、必ず一つの答えがある、とそのように考えてしまい、極端な思考に陥ってしまう人たちが多いということがあると思います。標準化の時代の教育を引きずっている弊害だと思います。
この本の中では、そのような標準化の枠から外れて、
「自分自身の充足感」を第一に考え、
行動してきた人の体験がいくつも事例として挙げられています。
そこには、生きる上でのヒントがたくさん含まれています。
世の中の標準化に自分を合わせるのではなく、
自分の中の「小さなモチベーション」を大切にする。
本当に些細なことでも良いので、自分の好きなこと、これがやりたい、あれがやりたい、そんな些細なモチベーションを重ねていくことで自分自身にフィットする最適な仕事を見つけてきた人たちの事例が数多く語られます。
「小さなモチベーション」という考え方に、私は非常に貫禄を受けました。
自分のやりたいことを探そうとする時に、自分のやりたいことは、
「大きな夢や、ものすごく熱く、叶えたいと思うような願い、情熱」がなければいけない、というようなことを、周囲からプレッシャーをかけられるような事がよくあると思います。
私も自分の仕事を開業し独立した時に、周囲から言われたのもそれでした。
自分も「大きな熱い情熱を持って」そうしなければいけないのかな、、と考えてしまうことが多々ありました。
しかし、考えてみれば、私にとって自分自身の仕事を始めたことは、この本で言うところの「小さなモチベーション」の積み重ねや組み合わせのひとつでしかないです。周囲に言われるような、そこまでの根性や熱意、情熱を持っているわけではないです。
自分自身の仕事や自己実現をはじめるには、「巨大なモチベーションでなくてはいけない」というような強迫観念に駆られますが、しかし実際には「小さなモチベーション」の積み重ねや、組み合わせが、本当の個性やオリジナルを生み出すと感じます。
この本で語られる小さなモチベーションという考え方は非常に共感できました
自分自身の小さなモチベーションの積み重ねや組み合わせを通じて充足感のある仕事を見つけていくこと。それが今の時代に本当に必要なものだと思います。
そしてもうひとつ、充足感を感じるために必要なこと、それは「選択」だそうです。
自分自身で「選択できるかどうか」
「選択」の機会がないものに、自分を合わせてはいけない。
そのように感じさせられます。
私が大学卒業時は就職氷河期で就職活動をしていた友人達は非常に苦労していました。
(私は就職活動を一切しませんでしたが、、)
就職活動をしている友人達が先輩や上の世代から言われたことは、
「就職なんて選ばなければ何でもある」
選ばなければ仕事はある、とよく言われていたそうです。選ばなければ仕事がある、選択を奪っているということ自体が、その人の人生の幸福感を損ねているわけですよね。
「選択」ができない世の中になりつつあった時代を生きてきたロスジェネ世代にとっては辛いことが多い頃でしたが、時代の変わり目を生きたことで 標準化の枠に固執しない生き方を選択した人も多く出てきた頃だったかもしれません。
いまだに、標準化に合わせた教育制度や、世の中の仕組み自体を続けている日本に対して、やりきれなさを感じます。
しかし、そのような制度の枠組みからはみ出して、自分自身の小さなモチベーションを大切に自分自身が充足感を感じられる生き方を仲間や友人たちと作り上げていくことが本当に大切だと感じさせられます。
この本は本当にお勧めなのですが、私の拙い文章力ではなかなか魅力が伝えきれません。
是非多くの人に読んでほしいと思います。
タイトルでググりますと色々な要約記事や要約の YouTube 動画が出てきますが、そのようなものを見るより実際に読んだ方が1万倍ぐらい面白いです!
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