メルカリより「フリーサイクル」が流行った方が世の中、生きやすくなりそう。

フリーサイクルというオンラインのコミュニティがあるということを知りました。


GIVE & TAKE「与える人」こそ成功する時代 アダム グラント (著),の本を読んでいて、そこで紹介されていたのです。この本はとても興味深かったですが、その話はまた改めてちゃんと感想を書こうと思います。で、本の中で、特にこの フリーサイクルというアメリカのオンラインコミュニティの話が興味深かったのです。

これは、いらなくなった不用品を誰かにあげる、ために活用するオンラインの地域コミュニティなのですが、そもそもの成り立ちが環境保護、無駄をなくす、ゴミを減らす、という理念からスタートしたオンラインのコミュニティなので、そこでお金儲けをするというような行為は禁止されているそうです。

メルカリやジモティーなどに近いと思われるのかもしれませんが、不用品を売って誰かに販売して、お金をもらう、ということができません。必ず誰かにタダであげるという形になるそうです。

ですので、メルカリとは根本的に考え方が違います。

しかし、そのようなタダで物をあげるだけの、人の善意に頼ったサイトだと、何でもかんでも欲しがる、いわゆるこの本で説明されている「テイカー」のような人にとって、都合のよいだけのサービスになってしまい、与える人「ギバー」にとって全くメリットのないような仕組みじゃないか?ということを思われがちですが、意外にもそうでもないようです。

コミュニティのルールとして、しっかりと誰もが「ギバーにならざるを得ない」ルールが設定されていることと。

そして、「恩送り」、つまり、自分がよくしてもらったり恩を頂いた方に対して恩返しをするのではなく、代わりに、また別の誰か赤の他人に恩返しをする、言ってみれば「ペイフォワード的な」考え方ですかね?、をルールとしているため、それほど問題にならないそうです

そして、このような仕組みは、メルカリなどのように経済的な利益で結びついているわけではなく、「誰かに何か良いことをしてあげた」という恩送り、やってあげて良かったな、というその気持ちや感謝で結びついているコミュニティなので、とても強固なコミュニティーになり、広がりもあるそうです。

長期的にみるとメルカリのようなサービスより、このような、恩送りのサービスの方が本当に人々が求めているものであり、愛着を持ってるものになるので、フリーサイクルのようなものの方が強く大きいものになるのではないか、と言われているそうです。


確かに考えてみれば、メルカリに対して愛着を持ってる人はあまりないのではないでしょうか?私は、メルカリで販売してもメルカリで買っても、感謝する、感謝されたという実感を得て、別の人にも恩を送ろうとは微塵も思いませんし、もっと安くならないのか?と値踏みされたりといい気持ちになったことはないです。(中には、良いイメージの方も多いのでしょうが)

また、フリマサイトは犯罪の温床(盗品転売や違法商品など)にもなっているのは確かなことです。

メルカリのように不要品をお小遣いに変える、というよりは

本当に必要な人にタダであげてしまう

というコミュニティの方が、世の中にとっては必要なものであり、もしかしたら本当に残っていくのは そういったものなのではないのかなと考えさせられました。

*日本語で紹介されている方のYouTubeもありました。

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